まいりましたね。


「あにき」の第二話を見ましたが、あっと言う間でした。とにかく、脚本の密度が濃い。倉本總がのっているのがわかります。


倍賞千恵子も登場しましたが、役名、桐子なのです。しかも小料理屋の女将です。字は違いますが、健さんは栄次です。まんま「駅」ではないですか。


とにかく、健さんが気持ちよく演じられるように、田中邦衛以外にも、小林稔侍、岩尾正隆、青木卓と、当時の東映の若いもんを揃えております。そして岩城滉一の代役は、なんと阿藤海でした。すっかり忘れておりました。


それに加えて、今回は、島田正吾扮する鳶の妻役の、中村たつの江戸弁にしびれました。あの下町特有の、早口でおせっかいな江戸弁をまくし立てるのは、なかなか出来ません。


さらに、原ひさ子です。優しいおばあちゃんといえば、原ひさ子でしたが、子供たちによって、家を取り壊される老夫婦役で、取り壊しの下見に来た健さんと田中邦衛が、部屋のひとつを開けると、まだ住んでいるのです。


取り壊しの当日にも現れ、台詞ひとつないのですが、あの眼にやられました。家を壊す鳶たちへの恨みの眼です。


もうひとつ、喫茶店です。カフェなんて小洒落たものではありません。どこにでもあった、今はほぼ絶滅した、煙草が吸えて歌謡曲の流れる喫茶店です。


そういえば、健さんと田中邦衛が訪れた蕎麦屋ですら、八代亜紀の「愛の終着駅」が流れでおりました。いわゆる街場の蕎麦屋ですが、いま、そういう蕎麦屋、ありませんよねえ。


とにかく、あらゆるところまで、眼が行き届いております。これがテレビドラマです。しかも、その中心に、あの!高倉健がいるのです。


つまらないわけがないではないですか。


※「前略おふくろ様」で、室田日出男扮する半妻のアニイが鳶の鳶でしたが、あの時の鳶の一家をメインにしたようなお話です。あのドラマも深川でした。


倉本總ですら、再放送されるのは、「北の国から」か、二宮和也が出たような作品くらいで、それ以外のかつてのものは、ほとんど再放送されません。


ただ、まさかとは思いますが、BS-TBSの方は、このブログを読んでいるのではと思えるほど、私が再放送を熱望するドラマが、ここ最近、結構実現しております。


「たとえば愛」など、やってくれませんかねえ。