映画監督の、長谷川和彦さんが亡くなりました。
生涯に残した、監督作品は、わずかに二本です。「青春の殺人者」と「太陽を盗んだ男」、それだけです。
私が、長谷川和彦さんの名前を知ったのは、神代辰巳監督の、「青春の蹉跌」です。私の生涯のベストともいえるこの作品は、萩原健一のベストでもあり、中学生時代にこの映画を見た私は、人生の歩むべき道を間違えました。
この映画の脚本が、長谷川さんでした。勿論初耳でしたが、その後、テレビドラマで、「悪魔のようなあいつ」の脚本を手がけたのですが、沢田研二主演で、三億円事件をモデルにしたこのドラマは、当時大変な批判を浴びました。
何せ、当時のテレビに出してはいけないものが、次々と出てまいりました。
何せ、キャスティングがすごい。藤竜也、荒木一郎、伊東四朗、尾崎紀世彦、若山富三郎、細川俊之、ディック・ミネ、三木聖子、安田道代、那智わたる、篠ヒロコ、デイヴ平尾など、とにかく目茶苦茶です。ただ、主題歌の、「時の過ぎゆくままに」は、大ヒットいたしました。
そして、同じジュリーを主演に作られたのが、「太陽を盗んだ男」です。共演は菅原文太です。こちらは、学校の先生が原爆を作り、国を脅すお話です。
まさか、あの映画が、長谷川さんの監督作品になるとは、私は勿論ですが、長谷川さん自身も思わなかったでしょう。なぜなら、あれから半世紀も経っているのです。
巨体のうえに、酔うと手がつけられなくなるため、ゴジラのゴジと呼ばれたと言われております。
そんなゴジも、もう80歳でした。出来ることなら、せめてあと一本だけでも、長谷川さんの映画が見たかった。
合掌。