「花束みたいな恋をした」、「怪物」、「1stキス」と、映画に軸足を置き出し、秀作を連発している坂元裕二の、「片思い世界」が、昨日WOWOWで放送されました。ちなみに、昨日は、その全てが放送されるという、贅沢な一日でありました。


主演は、広瀬すず、杉咲花、清原果耶という、朝ドラのヒロイン三人で、さらに横浜流星が絡むという、とんでもない面子で、監督も、「花束みたいな恋をした」の土井裕泰ですから、鉄壁の布陣です。


オープニングで、児童合唱団の練習風景が描かれます。その直後、ヒロイン三人の同居生活に変わるのですが、きちんと見ていれば、合唱団に、そして彼女たちに何が起きたかはわかります。


広瀬すず扮する美咲、杉咲花扮する優花、そして清原果耶扮するさくらが、一軒家で暮らしているのですが、彼女たちが何者なのかは、すぐに明らかになります。このあたりを引っ張らないのは、さすが坂元裕二です。


しかし、一応マナーとして、そこは伏せておきます。ぜひ、映画をご覧ください。


横浜流星扮する天真も、合唱団におりました。かつての出来事は、彼のトラウマになっておりました。

そして、美咲は、ずっと天真のことが好きでした。


この映画は、ファンタジーです。ファンタジーですが、彼女たちの感情の機微、日常の描写、その細やかさと、どうにもならない運命が、何とも切ない。


ただ、無性に坂元裕二の連ドラが見たくなりました。「わたしたちの教科書」以降の、坂元作品を全て見ている私には、ないものねだりかもしれませんが、やはり連ドラが見たい。


Netflixとの契約のことがありますので、現状無理なのは理解しておりますが、テレビドラマの世界に、坂元さんの名前がないことの大きさを、最近特に感じております。