まいりました。
「深夜にようこそ」の再放送が終わりました。わずか四回でしたが、山田太一さんの真骨頂です。
四話ですから、まさに起承転結です。初回で、千葉真一扮する村田が、24時間のコンビニに、バイトとして働きだします。松田洋治扮する省一は、訝しく思うのですが、そこには、風見章子扮する老婆や、名取裕子扮する謎の美女などが、常連として姿を見せておりました。
2話では、そのお祖母ちゃんにつきまとう、下元勉扮する老人が登場します。また、コンビニに強盗も現れます。
3話では、名取裕子扮する絹枝の素性がわかります。また、省一が憧れていた、松本伊代扮する由子の彼氏も登場します。誰が演じるかは、ぜひドラマをご覧ください。
そして最終回、村田が何者だったかが明らかになります。もう、無駄が一切ない。
最終回では、主な登場人物が一堂に会します。千葉真一、松田洋治、名取裕子、風見章子、下元勉、山田吾一、角野卓造、そして加藤登紀子。
ここでの千葉真一が素晴らしい。彼が何者で、何のためにコンビニでバイトを始めたかを、自分の口で語るのです。まるで、コンビニを舞台にした、演劇のようでした。
あの時代から、コンビニはもっともっとマニュアルが複雑化して、働く人達は機械のように動くことを求められるようになりました。千葉さんも山田太一さんも、すでにこの世におりません。
今の時代にリメイクしたら、こんなコンビニ、あり得ないと笑われるかもしれません。でもね、あのころのコンビニには、まだ人間の匂いがしたのです。
※第三話で、村田が出勤する時、タクシーを使います。それだけで、彼がただのサラリーマンではないことはわかります。
ちなみに、舞台となるコンビニは、西大井です。ののあたりを選ぶのも、山田太一さんらしいと思いました。