かねてから、私は、森下佳子さんは、当代一のストーリーテラーだと、このブログに書いてまいりました。


「おんな城主直虎」において、敵役だった小野政次を、罪を全て背負って処刑された忠臣にしたり、「白夜行」においては、原作にはなかった、雪穂と亮司にこどもが出来たり、予想だにしない展開を見せますが、ここまでとはさすがに思いませんでした。


「べらぼう」において、通説では写楽の正体は、斎藤十郎兵衛という方だと言われておりますが、なんとその十郎兵衛は、生田斗真扮する一橋治済そっくりという設定にしたのです。


生田斗真が二役を演じるのですが、本物は睡眠薬で昏倒させて、四国の孤島に監禁し、十郎兵衛が治済になりすますという設定を、他に誰が考えつくでしょう?


勿論、そんな説はどこにもありません。大河ドラマですから、当然批判も覚悟のうえでしょう。しかし、森下佳子は、あえてそうしました。


良いではないですか。かつて東映では、「柳生一族の陰謀」において、柳生十兵衛に三代将軍家光の首を叩き落とさせました。東映とNHKという違いはありますが、私は同じエンターテインメントだと思っております。