この曲のことは、過去にもちらりと書いたことがあります。
太田裕美✕松本隆✕筒美京平の名曲なのですが、太田裕美のファンくらいしか知らないでしょう。
「ピッツァハウス22時」です。
松本隆さんが読んだら、「そんな阿呆な」と笑われるかもしれませんが、私はこの曲は、「木綿のハンカチーフ」のふたりのその後だと、勝手に思っております。
「木綿のハンカチーフ」において、遠距離恋愛をしていたふたりは、結局別れました。しかし、その後、彼女のほうが上京して、色々あって復縁したのですが、結局うまくいかなかった。そんなふうにも取れる曲なのです。
だから、この曲も、「木綿のハンカチーフ」同様、男女の言葉が交互に紡がれます。場所は小さな古いイタリアンで、今は昔の賑わいもありません。そこにふたりは、何度も訪れていたのです。
さりげない言葉の端々に、ふたりの今の気持ちが出ております。そのなかで、男性の言葉のほうに、こうあるのです。
「君からの手紙の束も今はない」。
それでも、彼女ももう泣くことはありません。ふたりとも、すっかり大人になったのです。そう、都会の絵の具な染まったのです。
レコーディングのとき、太田裕美は、思わず感極まり、泣いてしまったそうです。あるところで、声が震えているのがわかります。それでも、そのまま発売したそうです。
YouTubeでも聴けます。ぜひ!