この間の、プロの脚本家105人が選んだという触れ込みの、TBSドラマ最終回ベスト30ですが、1位は「高校教師」でした。そうです。野島伸司です。
私は、このドラマは、リアルタイムで見ておりました。途中までは結構面白かったのです。特に、真田広之扮する羽村が、恩師である教授にはめられて、高校に追いやられたところなど、なかなかだと思いました。
ちなみに、ウィキペディアで調べたところ、この教授役は、小坂一也になっておりましたが、私はなぜかずっと下條正巳さんだと記憶しておりました。人の良さそうなキャラが多い下條さんなので、余計に驚いたと思っていたのですが、人間の記憶など、本当にあてにならないものです。
ただ終盤で、桜井幸子扮する繭と、峰岸徹扮する父親との異常な関係を、羽村が知ることになり、空港て羽村が父親を刺すのですが、そこで私は、「はあ?」となりました。ナンシー関さんがコラムに書いていたのもまさにそこで、関さんは、「刺すかあ?」と驚いておりました。なぜなら、あまりに突拍子がなさすぎるのです。
その後、羽村と繭は2人で逃げて、電車のなかで、例のシーンになります。これを見て、傑作だと感じ、脚本家を目指し、プロになった方がたくさんいるから、1位に選ばれたのでしょう。
しかし、あのドラマを1位に選んだ方々が書いたドラマなら、私に合うとは、とても思えないのです。
これが例えば、坂元裕二作品のファンを公言したいる、生方美久のドラマなら、私が見ても良いと感じるところは結構あります。同じように、山田太一さんに憧れた岡田惠和のドラマもそうです。全てがオマージュというわけではありませんが、通じるものはあります。
「未成年」もランクインしておりましたが、あのあたりや「人間・失格」、「聖者の行進」あたりだと、もう私には見られたものではありませんでした。どんどんグロい描写が増え、ドラマとはいえ、そこまでしなくてもと思ったものです。
これから出てくる脚本家の方々が、このあたりの作品に感銘を受けていたのなら、私が見るドラマは、ますます減るでしょう。できることなら、倉本聰や山田太一、向田邦子に心酔したような方々が出てくることを、強く望みますが、さすがに年齢的に厳しいでしょう。
※それでも、ネットフリックスで、「阿修羅のごとく」を初めて見て、衝撃を受けた方がたくさんいたのですから、ドラマにもよりますが、いまの人達にも通じるものはあると思います。
けれど、向田邦子さんは、TBSでもたくさんの名作を残しておりますが、ひとつも入っておりませんでした。
「冬の運動会」など傑作でしたけどねえ。見てないでしょうねえ。