「踊る大捜査線」の、最新スピンオフ、柳葉敏郎扮する、もうひとりの主役、室井慎次のその後を描いた前後編の、後編です。昨日、WOWOWで放送されました。
室井慎次がどうなるかは、ちらちら情報が漏れていたため、驚きはしませんでしたが、警察を辞めた以上、こうするしかなかったのだと感じました。
室井は、親に問題がある子どもたちの里親になっておりましたが、そこに福本莉子扮するアンが現れます。彼女は、かつて湾岸署が逮捕した、小泉今日子扮する日向真奈美の娘でした。彼女は恐らく、刑務所のなかで、刑務官あたりと関係を持って妊娠したのですが、大スキャンダルになるため、事実は隠蔽されていたのです。
アンが来てから、不審なことが次々とおこり、室井の納屋が火事になります。また、一番幼いリクは、父親から暴行を受けていたのですが、その父が刑務所から出てまいります。父はなんと!加藤浩次でした。この、加藤浩次がいい。
父親は、リクを引き取りに現れます。心を入れ替え、アパートを借り、家財道具もふたりぶん揃えたと主張しますが、稲森いずみ扮する児童相談所の職員に、生活保護を申請するとき、子供がいたら、いくらもらえるかと、ちらりと尋ねることで、本質は、何も変わっていないことがわかります。
脚本の君塚良一は、相変わらず子供絡みのテーマの時は、冴えております。その視線は、時に優しく、時に冷徹です。
室井は、周囲のあらゆる障害を、人知れず片付けておりました。それは、子どもたちだけでなく、近隣の住人のことまでもです。「容疑者、室井慎次」もそうでしたが、君塚さんは、室井に対する思い入れが強い。それは、青島は一途で変わらないが、室井はどんどん変わっていったからだと思います。
柳葉敏郎、数十年にわたる、室井慎次の集大成でした。「敗れざる者」と「生き続ける者」、タイトルの意味も良くわかりました。
※これから、新たな「踊る大捜査線」が作られるそうですが、青島も間もなく定年です。「相棒」のように、年齢を無視して作られるとは思えないので、恐らく二本程度でしょう。