「ひとりでしにたい」の初回は、微妙だったのですが、こちらは期待通りです。
BS-NHKの、「照子と瑠衣」です。
ジーナ・デイビスとスーザン・サランドンの、「テルマ&ルイーズ」にヒントを得ているため、ドラマのタイトルも、「TERUKO&RUI」となっておりました。
夏木マリ扮する瑠衣は、シャンソン歌手なのですが、ずっと歌っていた新橋の店はなくなり、今では高齢者向けの高級マンションで、住み込みで唄うのが、唯一の仕事で、そこから逃げ出した瑠衣は、住んでいたアパートも取り壊しになり、住むところすらなくなっておりました。
風吹ジュン扮する照子は、金銭的には恵まれておりますが、大和田伸也扮する夫は、モラハラの塊のような男で、オープニングの靴べらの扱いだけで、どういう人間かがわかります。このへんの描写は、大九明子監督は実に巧い。
照子は、瑠衣を連れて長野に向かいます。彼女も家を出てきたのでした。タロットの師匠が持っている、別荘が目的地でした。
初回ですから、まだまだわからないことがたくさんありますが、ドラマは極めて快調です。
70を超えた、風吹ジュンと夏木マリは、ランタンに照らされた顔など、皺が目立ちます。もう、やり直しのきく年齢ではありません。
ひとりで生きてきて、何も手元に残らなかった瑠衣と、外出すらほとんどしたことがなく、夫からモノ扱いされてきた照子。夫が蹴飛ばしたドライバーが、彼女の顔に当たりそうになり、それでも謝らない夫に、彼女の何かが壊れました。
ひとりで生きていくのはつらくても、ふたりならば生きていけます。そしてこれから、様々な出来事が、ふたりを襲うのでしょう。
これ、相当面白いですよ。相当です。