生田絵梨花主演の、「天城越え」が、BS-NHKで放送されました。
田中裕子が主演した、映画のクオリティが抜群でしたし、同じNHKでは、大谷直子が演じたものは、私のライブラリーに保存してあるほどです。
昨日のブログで、生田絵梨花が、酌婦ハナを演じることに、私は危惧を覚えておりました。ピアノや歌が上手い、綺麗なアイドルあがりのお嬢ちゃんというイメージしかなかったからです。
その危惧は、半分当たり、半分外れておりました。大変よくやっております。しかし、しかしなのです。
吉原に売られ、伊豆にまで流れて酌婦をやっているのに、やつれ感が薄いのです。田中裕子にせよ、大谷直子にせよ、体臭が匂ってくるような佇まいがありました。それが全くないのです。
田中裕子のハナなど、厠に行かせてもらえず、小便を垂れ流すシーンまでありました。渡瀬恒彦扮する刑事と相対するところなど、まさに真剣勝負で、ものすごい迫力でした。
田中裕子は、ハナそのものですが、生田絵梨花は、ハナを演じている。そのくらいの差です。
また、今回の刑事は、岸谷五朗ですが、こちらはやたらと物分かりがいい。天ぷらそばをご馳走し、身の上話までしておりました。
戦前の刑事ですよ。そんなに優しいわけがない。
ラスト近くに、若村麻由美が出ておりますが、若い頃の彼女だったら、ぴったりでした。