「あんぱん」において、今田美桜扮するのぶは、軍国少女になってまいりましたが、これは極めて当然のことなのです。


私の両親は、すでに他界しておりますが、ふたりとも戦前産まれです。母は終戦のとき、まだ8つでしたが、とにかくお腹がすいていたことしか覚えていないと聞きました。


父は、終戦のときは、15でした。だから結構リアルな話を聞きました。それこそ、典型的な軍国少年だったそうです。


と、いうか、戦争に疑問など持ちようがなかったというのです。なぜならあらゆるメディアは、日本が不利なことなど、ひとことも知らせなかったからです。大本営発表というやつです。


物資はどんどんなくなり、空襲にも襲われました。おかしいなと思っても、先生も日本が勝つと言い続けており、最後には勝つのだと信じていたそうです。


よく、朝ドラでは戦争が描かれ、ヒロインが反戦を声高に叫ぶ作品もありましたが、そんなわけがないと笑っておりました。それは、戦後産まれから見れば、信じるほうがおかしいと感じるでしょうが、当時の空気は、何せ神の国、日本なのです。ましてや、そんなことを言えば、すぐにしょっぴかれたのです。


おそらくのぶはこれから、教師になり、今度は子供達に愛国を叩き込むほうになるのでしょう。戦争が終わり、日本がズタズタになり、教科書に墨を塗るとき、のぶが何を思うのか、これからが興味津々です。