「地震のあとで」の最終回は、かなり難解なものになっており、私も一度見ただけでは、全く歯が立ちませんでした。


昨日、録画したものを見直して、いくつか感じたことがありましたので、改めて書こうと思います。


わたくし、ファーストシーンが、2025年だとばかり思っていたのですが、あれは1996年でした。入院しているベッドに書いてありました。つまり、あの時点では、佐藤浩市扮する片桐は、かえるくんを認識しているのです。


それから30年経ち、片桐は銀行員の職を失い、過去をおそらく意図的に忘れようとしていたのでしょう。そこにかえるくんが現れます。


この、かえるくんが、仮面ライダーに出てくる怪人のような出で立ちで、愛嬌はあるのですが、どことなく不気味です。しかもでかい。


かえるくんのことは、片桐にしか見えないのですが、過去に片桐が、かえるくんを助けて、東京を地震から守ったことを知ります。さらに、また東京がいま、大地震の可能性が高いことも知るのです。


さて、


かえるくん、それと、かえるくんの宿敵で、地震の元凶であるみみずくん。これは一体なんなのでしょう?さらには、1996年とおぼしき時代に現れた、錦戸亮扮する介護ヘルパーとおぼしき男もです。


ここをどう判断するかで、この作品の理解度が変わります。かえるくんは、片桐の一部なのか、そして、みみずくんは、ヘルパーの一部なのかということです。それとも、単なる心象風景なのか、私にはまだ結論が出ておりません。


1996年の部屋の外は、憎悪で溢れておりました。かつて片桐が、債務を回収して、人生が滅茶苦茶になったり、自死を選んだりした人達の恨みの言葉が聴こえてまいります。そしてそこに、一作目に登場した、岡田将生や北香那らしき人物もおりました。


これは、一作めのラストシーンと繋がっておりました。そしてあのとき象徴的に使われた、トンネルとおぼしき場所は、いま、かえるくんと片桐が、みみずくんを迎え撃っている、新宿の地下深いところでした。


かえるくんは、なんとかみみずくんを撃退しますが、自分も傷ついたようです。また、かえるくんは姿を消しました。


そして片桐は、いつものように新宿の街でゴミ拾いをしておりました。忘れることをやめたように。


不思議なことに、二回目のほうが退屈しませんでした。得体の知れない、つかみどころのない作風で、一度は考察することを諦めましたが、また見直すと、さらに違ったものが見えてくるのかもしれません。