これは、私の妄想ですので、ご容赦ください。
「青い鳥」は、豊川悦司扮する理森と、夏川結衣扮するかほり、鈴木杏扮する詩織の三人が、逃避行を始めました。
三人は、北へと向かい、アパートを借り、どうにか仕事にもつきますが、詩織の学校だけは、どうにもなりません。転校するには、前の学校の証明が必要で、それをすると、佐野史郎扮する郷原に、居場所がわかってしまうからです。
理森は、発作的に三人で逃げてしまいましたが、詩織が義務教育すら受けられないのは、さすがにまずいと思いましたが、かおりは、自分が勉強を教えるといって耳を貸しません。
その言い争いを聞いて、詩織は郷原に電話をして、ふたりを許すことを条件に、居場所を教えてしまいます。
ここまで見て、ふと思いました。これは、ダスティンホフマンとキャサリンロスの名作、「卒業」のその後ではないのかと。
ダスティンホフマン扮するベンが、キャサリンロス扮するエレインの結婚式に乗り込み、花嫁姿のエレインをかっさらい、バスに乗って逃避行を始めます。
この映画を見た人達のほとんどは、これをハッピーエンドと捉えておりが、私は、このラストシーンで、映画好きな知人と論争したことがあります。これはバッドエンドであると。
私は、バスに乗り、浮かれているエレインの横に座るベンの表情は、やっちまったという後悔しか読み取れませんでした。これはえらいことをしてしまったと。
彼はエリートです。しかし、もともと優柔不断だったため、エレインの母親とも関係を持ってしまいました。そんな彼が、突発的にエレインをかっさらったものの、将来の計画があるわけでもありません。
理森も、かおりと詩織を連れて逃げましたが、JRの仕事を失い、日雇いのような仕事にしかつけず、ましてや詩織を小学校にすら通わせられないというのは、大人のエゴでしかありません。自分たちのせいで、詩織はいつもひとりぼっちで、友達すら作れないのですから。
彼らを待っているのも、とてもハッピーエンドとは思えないのです。
あくまで、私の勝手な妄想ですので、笑って読み飛ばしてください。