阿部寛主演の、「キャスター」が始まりました。永野芽郁や道枝駿佑から、高橋英樹、北大路欣也という、大河ドラマの主役経験者まで、多種多様な方々が揃っており、さすが日曜劇場という面子です。
初回を見た限りですが、私の不安が当たった感があります。
と、いうのも、この作品の脚本は、数人の連名になっております。最近、よくあるパターンです。船頭多くして、船山にのぼるの例えのように、なってしまうのではと、危惧しておりました。
数年前、「エルピス」という、同じくテレビ局を題材にした作品があり、私は絶賛いたしました。リアリティーが半端ではなかったからです。
今回の、「キャスター」は、まさにその真逆です。設定が完全にマンガです。
例えば、いくらバラエティーで実績を残したとしても、いきなりお姉ちゃんが、報道の総合演出に異動なんてことは、まずありません。「エルピス」でも指摘されておりましたが、報道はプライドが高く、そんなお姉ちゃんが現場のトップになるなら、総すかんをくらいます。
ましてや、総合演出ならば、普通はサブにこもるでしょう。あれなら、チーフADみたいなものです。
何より、阿部寛扮する、国営放送(!)から移籍した進藤が、おもいっきり荒唐無稽なのです。そんな1日や2日いたくらいで、スクープなんてとれやしません。
「エルピス」で、岡部たかし扮する、報道からバラエティーに都落ちしたプロデューサーには、リアリティーがありました。風貌、口の悪さ、私が知っている、昔のテレビ屋のまんまでした。
岡部たかしも、「キャスター」では、同じようなキャラを演じるわけにもいかず、すっかりえらくなって、今度は報道局長ですが、いかんせん「エルピス」が良すぎました。
退屈はしないので、一応見続けますが、評価は保留です。
※ぜひ、どこかで、高橋英樹扮するテレビ局の会長と、北大路欣也扮する官房長官が、直接対峙するシーンを作ってほしいものです。
海千山千のふたりが、腹の探りあいをするシーンがあれば、これはたまりません。
なお、このふたりの共演は、大河ドラマでも、「竜馬が行く」以来ではと書きましたが、「花燃ゆ」には、ふたりとも出演しておりました。
ただ、直接共演するシーンは、私の記憶ではなかったと思います。