「出没!アド街ック天国」の30周年記念が放送されました。すみません、私は三時間半と、先日書きましたが、実際には三時間と少しでした。勘弁してください。


まさに、30周年記念にふさわしいクオリティでした。まあ濃いなんてものではありません。


数々の名シーンが流れましたが、何とも言えない感情が沸き起こりました。再開発の名の元に、東急文化も新宿コマ劇場も同潤会アパートなどのかつてのランドマークも、今はもう跡形もないのです。


ゲストの伊集院光も話しておりましたが、かつての再開発なら、坂道などは残っていたのですが、今は何もかもまっ平にしてしまうので、わけがわからなくなってしまうというのです。


なので、横丁や路地裏などは、ひとたまりもありません。そしてそこに出来るのは、やたらとデカいビルばかりです。


私が愛した江戸っ子の作家が、街つくりと言う名の街壊しと言っておりましたが、今進められているのは、まさに街壊しです。便利さや清潔さと引き換えに、風情というものを抹殺してきたのです。


私たちが得たものもたくさんありますが、失ったものもたくさんあることを、今回の特集は痛感させてくれました。


ラストに流れた東京百景は、今は失くしてしまった、私がよく知っている、私が愛した東京の風景だらけで、不覚にも泣きそうになりました。ボブ・ディランの「ライクアローリングストーン」から始まるBGMもさすがでした。


そこには、数々の人達もいたのですが、時代の流れとともに、味わい深い人達がどんどん天国に行ってしまい、街が無機質になっていく。仕方のないことなのですが。


※このてのバラエティーのなかでは、「アド街」はやはり抜きん出ております。積み重ねてきたものが違います。それが映像に滲み出ておりました。


1501回は、初回と同じ代官山だそうです。ここも30年前とは別物でしょう。私がよく知っている代官山は、その30年前のほうです。


変わったのでしょうねえ。