いま、「カーネーション」が再放送されており、全て録画をして見ておりますが、リアルタイムで見ていた時に、気がつかなかったことが結構あります。


今朝は、小島藤子扮する、糸子の孫の里香が、以前不良女子高生に絡まれていた時に助けてくれた、ツッパリ高校生と仲良くなったことで、その高校生のことが好きな不良女子高生らに逆恨みされ、糸子のお店のガラスが割られてしまうシーンがありました。


里香は、糸子のために、クリスマスのショートケーキを買ってきてくれたのですが、ガラスが割れたショックで、ケーキを落としてしまいました。


ぐちゃぐちゃになったケーキを、糸子は食べるのですが、そうです、遠い昔、糸子が自分で稼いだお金で、妹たちにクリスマスケーキを買ってくるのですが、食べようとした時に、小林薫扮する酔っ払った善作が帰ってきて、糸子と口論になり、激昂した善作が、ケーキをちゃぶ台に叩きつけます。


号泣する糸子らに、正司照江扮する祖母が、ケーキをひっくり返して、「まだ食べられる」と呟くのです。糸子は、ちょうどあの頃の祖母と同じくらいの年齢なのですね。


そのことを、ドラマは回想シーンなど、一切入れないし、糸子自身もそんなことがあったなどと語りません。しかし、ぐちゃぐちゃになったケーキを食べながら、間違いなく糸子はそのことを思い出しています。


次回で、ケーキのことを糸子が里香に語ったかもしれません。そのことは、明日わかりますが、少なくとも今日の段階では、何もありません。


きちんと見ているひとだけ、わかってくれればよいということです。


こういうところが、この作品の素晴らしさだと思います。


※ツッパリ高校生も、きちんと短ラン、ボンタンであります。髪型も含め、実にリアルです。