昔、子供から聞いたことがあるのですが、通っていた大学には、付属高校がありました。
教職をとった学生は、その付属高校に教育実習に行かされるのですが、その高校は、東大進学率が高い、超のつく進学校で、どこの大学から来たかわかると、露骨に舐めた態度を取られるのだそうです。
「御上先生」は、相変わらず好調ですが、ふとそんなことを思い出しました。
このドラマは、従来の学園ものと、真逆の設定です。
今までならば、偏差値の低い、落ちこぼれの学校か、不良のたまり場になっている、荒れた学校が舞台でした。
そこに、熱血先生が赴任して、他の学校からバカにされながらも、次第に先生の熱意が伝わり、受験やスポーツで結果を出すというものです。
それがこのドラマは、元々が優等生ばかりの進学校で、そこにキャリア官僚が、建前は人事交流ですが、実は懲戒人事で私立校に赴任するという設定です。
それだけでも充分面白いのですが、松坂桃李扮する御上は、優等生たちを納得させるだけのスキルがあるため、生徒たちも化学反応を起こします。
それに加えて、奥平大兼扮する神崎のスクープがきっかけで、不倫を理由に学校を追われた常盤貴子扮する元教師や、そのことで家庭が無茶苦茶になり、自暴自棄になって、無関係の受験生を殺した堀田真由扮する娘、御上の兄のことなど、山ほどエピソードがあり、学園そのものにも闇がありそうです。
奇しくも、週刊文春、新潮のドラマに関するコラムは、今週はどちらもこの作品についてでした。今期のなかでは、間違いなく頭ひとつ抜けております。
※奥平大兼は、長澤まさみが主演した、「mother」という映画で、自堕落な母親に人生を翻弄される息子を好演しておりました。
この映画を見た時、確かこのブログで、彼のことを称賛したはずです。やはり、出てまいりましたね。