WOWOWで放送されたものを録画しておいたのですが、見るのを忘れていた、「BAD LANDS」を、ようやく見ることが出来ました。
安藤サクラ扮するネリと、山田涼介扮するジョーは、血の繋がりのないきょうだいですが、ネリは特殊詐詐欺の通称三塁コーチでした。
三塁コーチとは、詐欺の受け子が、ターゲットと最終的に接触するかどうかを判断する役割で、周囲を慎重に見回し、警察がいるかどうかを判断するのです。
詐欺の親玉は、生瀬勝久扮する高城で、関西人のこのての役を演じさせると、生瀬勝久は絶品です。
ジョーは、ムショを出所し、ネリとコンビを組むことになるのですが、顔に似合わず、ジョーは直情径行で、極めて粗暴です。
バクチで借金をつくり、高城から金を奪うことを思いつきますが、そこからヒリヒリするような展開が続きます。
原田真人監督は、「燃えよ剣」に続いて山田涼介を起用しましたが、キラキラしたキャラではない、関西弁の単細胞なワルが、実にはまっております。
頭のおかしい、月曜に必ず街を走っているおばちゃんや、スピリタスなど、前半に描かれたものが、ちゃんと意味がありますし、関西人ならではの、漫才のような会話が、陰惨なお話を中和しております。
いま、インテリやくざを演じさせたら日本一の淵上泰史は、ここでも東京の悪魔と呼ばれる、変態投資家を好演しており、もうすぐ大化けすると思います。
そして、曼陀羅と呼ばれる、かつての高城の片腕の金庫番で、今はアル中の宇崎竜童がいい。こういう老アウトローは、ぴったりです。
またまた万人向けではありませんが、思わぬサプライズもあり、私は大好きです。
※ジョーが博奕をうつ場所が、昔、新撰組の映画のロケに使われたという台詞がありますが、おそらく「燃えよ剣」でしょう。ジョーが、なんか来たことがある気がするという、楽屋落ちのような台詞もあります。