先日、「阿修羅のごとく」のキャスティングについて書きましたが、豪華絢爛なのは間違いないのですが、四姉妹の母親の松坂慶子は、違いますよねえ。


映画でも、八千草薫が演じておりましたが、ドラマにおける、大路三千緒さんが圧巻でした。


要するに、どこにでもいる、普通のお母さんなのです。家庭を守り、文句ひとつ言わず、歳を重ねてきた母親として、大路さんはベストだったのです。夫が佐分利信ですから、尚更です。


夫を演じる國村隼も、失礼ながら、お妾さんをかこっていても、そうだろうなと思ってしまうのです。それくらい、まだ色気があるし、何より枯れていないのです。


この、枯れた佇まいを見せてくれる役者が、今では本当に数えるほどしかいないのです。


だから、私は、田中泯、岸部一徳、坂東彌十郎を予想いたしました。このくらいしか、思い付かなかったのです。そして、母親役は、風吹ジュンくらいしか、予想出来ませんでした。彼女ですら、まだ綺麗過ぎると思ったのです。


糠味噌の匂いがしそうな、皺が目立ってもおかしくない女優は、本当にいなくなりました。


※宮沢りえ扮する長女、綱子の不倫相手、料亭の主人に内野聖陽は、お見事と唸りました。これはいい。


私の予想した、興信所の勝又を演じる、松田龍平と双璧です。