たまりません。


「岸辺のアルバム」は、第二回を見て、やはり書かずにはいられなくなりました。


見ず知らずの男性からの電話を、八千草薫扮する則子は、次第に待ち焦がれるようになりました。これではいけないと、一度は電話をしないようにと告げるのですが、世間話だけなのですから、むしろ逢わないほうが不自然だと諭され、ついには渋谷の喫茶店で待っていると言われてしまいました。


杉浦直樹扮する夫の謙作は、相変わらず自己中心で、怒ってばかりだし、中田喜子扮する娘の律子は、母親からの干渉を嫌います。国広富之扮する繁も、家にほとんどおりません。自分だけが家事に追われ、家族に疎まれ、出逢いなど全くありません。則子には、話し相手すらいないのです。


迷いながらも、則子は渋谷の喫茶店に出掛けてしまいます。先方は、則子のことを見かけているのですから、店に行けば向こうから声をかけるでしょう。


そこで出てくるのが、竹脇無我ですよ。オープニングのクレジットで、私達は声の主が、竹脇無我だとわかっています。しかし、実際に登場すると、正統的二枚目の竹脇さんが、スーツ姿で出てくるだけで、思わず「おーっ」と、声が出てしまいました。


竹脇さんのキャラクターは、今でいうならストーカーみたいなものです。そんなもの、下心がないわけがないのですが、何せあのルックスですから、白馬の王子様にしか見えません。このキャスティングは、まさに反則です。話し相手で済むわけがない。


第二回は、竹脇無我が現れたところで終わりました。脚本の構成も完璧です。何度でも書きます。よくぞ再放送してくれました。