「3000万」のラストは、見る側の取り方によって、色々と違って見えるものでした。

 

100人いれば、100通りの取り方があっていいと私は思います。


ちょうど良い例があります。


名作、「卒業」です。


この映画のラストシーンは、あまりに有名です。かつての恋人エレインの結婚式に、ダスティンホフマン扮するベンが教会に乗り込み、花嫁であるエレインをかっさらうのです。


ウェディングドレスのままのエレインと、ベンはバスに乗ります。私も、初めて見た時はハッピーエンドだと思っておりました。


しかし、ある方の評論を読み、改めて見て考えを変えました。


と、いうのも、バスに乗り込んだあと、ベンはとても複雑な表情を見せるのです。いわば、「やっちまった」という感じにとれるのです。


そもそもベンは、頭はいいのですが、とても優柔不断で、エレインの母親とも関係を持ってしまいます。花嫁をかっさらい、これから自分はどうするのだろう?仕事は?そもそも養っていけるのか?いっときの感情で、エレインをさらいましたが、喜色満面のエレインとは対照的に、私には後悔の表情にとれたのです。


映画好きの友人と、その話題になり、友人は、とんでもない、あれはハッピーエンドだ、めでたしめでたしだと主張しました。


それでよいと思います。見る側の取り方で、どちらにも取れるのですから、それぞれのラストで良いのです。


正解などはないのですから。