先日書きました、NHKの「3000万」の最終回は、色々な感想がネットには溢れておりました。


私も一度見直しましたので、少し付け加えます。


安達祐実扮する祐子が姿を消し、家にいた、青木崇高扮する義光は、ピアノでショパンの「別れの曲」を弾くのです。まるで、祐子のこれからを暗示するように。


仲は険悪になってはおりましたが、やはり祐子のことを一番わかっているのは、夫の義光なのです。「なんとかなるよね?」と問いかける息子の純一に、自分に言い聞かせるように、義光は呟きます。「なんとかする」と。


そして、祐子はソラを車からおろし、ひとりで車を走らせておりました。その表情は、私には死に場所を探しているように見えたのです。


信号待ちをしていたところは、明らかに辺鄙な場所でした。後ろからも対向車も、車は一台も来ませんでした。そこで祐子は、一瞬息を飲み込みます。ここは、ぞくっとしました。


恐らく、何かの決意をしたのでしょう。だから、信号が変わったとき、彼女はUターンしたのです。私は、そのシーンで、死ぬことはやめたのだと解釈しました。


後は、逃げ続けるか、ソラのように自首するのか、義光たちの待っている我が家なのか、それはわかりません。それを、見ている私達に委ねたのは、私は正解だと思います。


何もかも描けば、良いというものではないのです。実に良いラストだと感じました。