本当に、見事なほど平坦な大河ドラマです。
「光る君へ」は、あと五回で終わります。しかし、話題といえば、誰が天皇の世継になるかとか、誰を嫁がせるかとか、そんな話題ばかりです。
吉高由里子扮するまひろは、源氏物語を書き続けておりますが、それが何かを巻き起こすわけでもありません。
逆に言えば、これだけ派手な見せ場がない時代でありながら、私もなんだかんだ言いながら見続けたのですから、大したものです。
始まる前に、これほど地味なキャスティングは、大河ドラマ史上初めてではないかと書きましたが、トメ、すなわち、一番最後にクレジットされる俳優が、数回なかったというのも、大河ドラマでは異例中の異例です。
しかし、なぜか安心して見ていられました。それは、派手さはなくても、実力のある役者を揃え、平安時代という、極めて馴染みのない時代を取り上げながら、きっちり退屈させずに見せた、大石静の脚本の力です。
残すところ一月です。藤原道長やまひろが亡くなるところで終わるのか、それはわかりませんが、ここまで来たのですから、最後まで付き合います。