昨日の、「それぞれの孤独のグルメ」は、このドラマらしからぬ、心に沁みるお話でした。


平田満扮する村山は、妻を亡くし、生き甲斐を失っておりました。食事はデリバリーに頼っておりますが、味の濃さに辟易しております。


斎藤汰鷹扮する健太は小学生で、家は裕福ですが父は韓国出張中で、母も仕事が忙しく、こちらもまたデリバリー頼りです。


そんなふたりが、こども食堂を手伝うことになります。村山の妻は、生前こども食堂では、料理を指導するほどの人気者だったのです。


そこに、たまたま納品にきた、松重豊扮するゴローさんも手伝うはめになり、「孤独のグルメ」では初めて、教会での素人が作る料理の回になりました。豚バラと大根の煮付けに、シイラのフライ、それにほうれん草のごま和えです。


煮付けを食べて、村山は、すぐに妻の味だと気付きます。他人と接することが苦手で、人が集まる場所を避けてきた村山ですから、ゴローや健太と同じテーブルで食べていても、話したのはほんのわずかです。


しかし、そばに人がいるところで、ご飯を食べるということが、どんなに得難いことか、私は身に染みてわかっております。


このドラマは、ゴローさんがいつも一人で料理を食べるのがパターンですが、今回のシリーズは、タイトルに「それぞれの」がつきます。村山と健太のふたりは、こども食堂で、例えそんなに話はしなくても、出来立ての、目の前でだれかが作った料理は、抜群に美味しいのです。


食べ終わったあと、村山はエプロンを買いに行こうと決め、健太は、父が帰国したら、家族みんなでここに来ようと心に決めるのです。


松重豊は、今回プロデュースも兼ねております。偉大なるマンネリが、よい方向にマイナーチェンジされております。


私は今夜、豚バラと大根の煮物に挑戦します。