この映画を、封切りで見たのは、1981年だったそうです。今から、43年も経ったのですね。
「駅 station」、BSで放送されました。ノーカットです。
私は当時、大学生で、東京におりました。ファーストシーンの、銭函の駅での、高倉健といしだあゆみのくだりで、もう泣けて泣けて仕方なかったことを、鮮明に覚えております。
降りしきる雪のなか、泣き顔を敬礼でごまかすいしだあゆみが、たまらなかったのです。
倍賞千恵子、いしだあゆみ、古手川祐子、烏丸せつこ、根津甚八、田中邦衛、池部良、佐藤慶、北林谷栄、村瀬幸子、武田鉄矢、宇崎竜童、室田日出男、竜雷太、小林稔侍、大滝秀治、寺田農、平田昭彦、小松政夫、名古屋章、藤木悠、永島敏行など、凄い面子が揃っておりますが、なんといっても八代亜紀!
当時としても、超のつく豪華キャストでしたが、改めて見ると、北林谷栄は本当に巧いなあと、今さらながら感服いたしました。どこから見ても、見事に北海道の片田舎(失礼)のばあちゃんなのです。
室田日出男など、台詞が一言もありませんが、実に儲け役で、東映で雲の上の存在だった健さんに、タイマンで殺されるのですから、こんな嬉しいことはなかったでしょう。
今や伝説となった、増毛の居酒屋での、健さんと倍賞千恵子との長回しは、もう見ていて惚れ惚れします。「幸福の黄色いハンカチ」などで共演してきた倍賞さんとの絡みは絶妙で、何度見てもたまりません。
当たり前ですが、亡くなっている方がほとんどで、存命なのは数人ですが、メインの女優である、倍賞千恵子、いしだあゆみ、古手川祐子、烏丸せつこ、全員まだ活躍しているのは、奇跡だと思います(映画のオープニングでクレジットされるのは、現在とこの四人の女性だけです)。
映画を見ながら、当時のことを色々思い出しました。学生時代に住んでいたアパート、見に行った映画館、一緒に見に行った当時の彼女、街の風景、40年以上も前なのに、不思議なほど鮮明に覚えております。
それから幾度も幾度も見直し、おかしなところも見つけましたが、それでもなお、私にとっては名作です。
ザ、高倉健なのです。
※改めて聴くと、この映画のメインテーマは、「ドクトルジバゴ」の、「ララのテーマ」に、よく似ております。