何やら、随分高倉健さんの映画やドラマが、やたらと放送されると思っていたのですが、今年は亡くなって10年なのですね。
早いものです。その時のことは、10年前のこのブログにも書きました。
東映の任侠スターだった健さんが、「幸福の黄色いハンカチ」をきっかけに、東宝や松竹の作品にも出始め、大作にはかなりの確率で健さんの名前がありました。
私が、最初に健さんを見たのは、そういった大作でも、はたまた東映任侠映画でもなく、「飢餓海峡」という、内田吐夢監督の文芸大作でした。勿論リバイバルです。
三国連太郎と伴淳三郎、左幸子という、強烈な役者のなか、若手の刑事が健さんでした。あまりに普通の刑事役でしたから、まだ、スター高倉健という感じはしませんでした。
ただ、映画としては、超一級で、三時間くらいあったと思いますが、全く退屈しませんでした。
私が東映映画にはまったのは、菅原文太の「仁義なき戦い」あたりからですから、いわゆる任侠ものはほとんど見ておりません。
その代わり、「幸福の黄色いハンカチ」以降は、かなり見ております。今日放送される、「駅 station」や「冬の華」、「動乱」、「野性の証明」、「君よ憤怒の河を渉れ」、「夜叉」、「神戸国際ギャング」、「ブラックレイン」などなど、きりがありません。
けれど、やはり私にとっては、倉本聰さんとの「駅 station」と「冬の華」、このふたつに尽きます。あれは、倉本さんの、健さんへのラブレターです。高倉健は、こうあるべきという映画です。
ひとつが刑事、もうひとつが、時代に置いていかれたヤクザというのも、象徴的であります。
テレビドラマの「チロルの挽歌」も、再放送されております。しばらくは、少し健さんに浸ろうと思います。