見事です。


「母の待つ里」の後編が放送されましたが、浅田次郎の原作に、一色伸幸の脚本ですから、とにかくドラマの骨格がしっかりしております。


前半を見た時に、このドラマの肝の部分に触れないように感想を書きましたが、これはさすがに無理ですわ。


中井貴一扮する、会社社長の松永、松嶋菜々子扮する医師の古賀、そして、佐々木蔵之介扮する定年退職とともに、妻に捨てられた室田。


この三人は、それぞれ岩手を何度も訪れておりました。それを待つのは、タイトル通り母です。その母を演じるのが、宮本信子です。


中井貴一、松嶋菜々子、佐々木蔵之介の三人を受け止められて、なおかつ岩手の田舎のお袋を演じられるのは、そりゃ宮本信子くらいしかおりません。逆に言えば、この四人のキャスティングだけで、もうドラマは成功したようなものです。


もうね、宮本信子が凄いのよ。朝ドラで、三陸の海女に遠野の女将、それに赤坂の洋食屋のママを演じわけられる、いわば化け物です。岩手の里で、帰省する子供を待っている、宮本信子の母親は、パーフェクトです。


三人の子供たちは、私が先日書いた予想通り、里で一緒になります。そこで、お互いの母のことを語り合うのです。


ドラマを見ていれば、何を書いているかはおわかりになるでしょうが、見ていなければ、何だかさっぱりわからないと思います。あえて、そういう風に書きました。ネットのレビューにも、全くお目にかかりません。


とにかく、見てください。ここまでしっかりしたドラマは、そうはありません。BSでは、一時間半の前後編で放送されましたが、恐らく地上波での再放送は、45分の4回放送になるでしょう。


私も、すでに両親はこの世におりません。私くらいの世代には、たまらないドラマです。