こういう、チャリティーに名を借りた、テレビ屋の金儲けが放送されている時は、WOWOWはありがたい。


いま、「カラオケ行こ!」を見終わりました。綾野剛が主演ですが、ほぼ無名の斎藤潤も、実質立派な主役です。


斎藤潤扮する中学生のサトミ君は、綾野剛扮するヤクザの狂児に、突然声をかけられます。


組のカラオケ大会で、最下位になると、組長に罰として刺青を入れられるため、合唱部の部長のサトミにコーチを頼むためでした。


勿論、サトミは拒否しますが、だんだん狂児のペースにはまってしまい、何度もカラオケに行くはめになってしまいます。


狂児の十八番は、X JAPANの「紅」ですが、何せキーが高いため、彼が唄うにはかなり無理があります。


サトミはサトミで、ソプラノを担当していたのですが、変声期になってしまい、ソプラノをつとめられるか迷っておりました。


マンガの原作があるそうですが、原作がある時の野木亜紀子は、実に手堅い仕事をします。それに加えて、監督は山下敦弘です。


サトミの友人は、映研の部長で、サトミも幽霊部員に名を連ねており、いつも古い映画をVHSで見ているのですが、四本映った作品のうち、最初の一本だけわかりませんでした。


クレジットで確認しましたが、さすがにジェームスキャグニーは、見ておりませんでした。ええ、残りは全てワンシーンだけでわかりました。


クライマックスは、同じ日に行われる、狂児のカラオケ大会と、サトミの合唱コンクールなのですが、ここは映画をご覧ください。


「ラストマイル」のような派手さはありませんが、私は大好きな作品です。


※狂児が所属する、祭林組ですが、組長の北村一輝を筆頭に、橋本じゅん、やべきょうすけ、チャンス大城、REDRISEと、よくぞこれだけ揃えました。


組の連中がカラオケで唄う曲のチョイスは、爆笑ものです。よくぞ選びました。


それと、最後に流れる、Little Glee Monsterの「紅」は、必聴です。この作品にふさわしいアレンジです。