昨日の、「出没、アド街ック天国」は、新宿の地下街の特集でした。地下街だけで特集を組めるのは、東京とはいえども、新宿くらいでしょう。


相当変わっているのですねえ。あの小田急百貨店が、すでに跡形もなく、地下にも新しい通路が出来ているそうです。恐らく、いま私が行ったら、迷って出られなくなると思います。ありゃ、迷宮です。


私が新宿に行っていたころは、京王あたりから、雨に濡れずに伊勢丹あたりまで行けるという分かりやすい使い方で、おかしな気持ちをおこして、妙な方向に向かうと、蟻地獄のような恐ろしいことになってしまいました。


何とか地上への出口を見つけ、地下から出ると、「どこ?」となってしまうのです。新宿は、舐めてはいけません。田舎者にとっては、魔物なのです。


番組で扱っていたところも、いくつか行ったことがありました。なんといってもカレーです。紀伊国屋書店に行くと、地下からカレーの匂いが漂ってきて、私など産まれて初めて、シャバシャバのカレーを、モンスナックで食べたのです。


イレブンイマサも懐かしかった。当時から安かったのですが、今でも千円以外で食べられるようです。


すっかり忘れていたのは、スバルビルの新宿の目です。西口の地下での待ち合わせといえば、ここでした。アルタ前より、雨に濡れない分、重宝しました。


銀座の、三越の地下の入り口もそうですが、地下の待ち合わせは、傘が嫌いな私には、大変ありがたいのです。


そしてベルクです。私は、お酒は駄目ですが、ここはランチやモーニングでは、新宿で最適でした。ファストフードのチェーン店以外のモーニングは、探すと結構大変なのです。


私は、伊勢丹のデパ地下が大好きで、新宿に行った時は、メンズ館を覗いたあと、地下に向かい、お土産を漁ったものです。ただ、番組でも取り上げられていた、京王のデパ地下は、背伸びする必要がなく、普段使いには、とても便利なところでした。


歌舞伎町と違い、ここらあたりは、私のようなお上りさんでも、健全で楽しく、気取りのないターミナルとしての新宿なのです。


※「アド街」の優れたところは、レポーターをほとんど使わないことで、お決まりのリアクションがない分、深く街を紹介出来ることです。


そもそも、このてのバラエティーのなかで、紹介される料理を、不味いなどと言うわけがないのですから、大袈裟な「めちゃくちゃうまい」だの、お決まりの「あまい」、「やわらかい」だの、どーでもよいのです。