「ブラックペアン」は、原作でもこんなに公開オペばかりやっているのだろうかと、ドラマを見ていて思いましたが、このドラマの原作が海堂尊と知り、恐らく海堂さんなら、何をしても許してくれるのだろうと納得しました。
海堂さんを知ったのは、「チームバチスタの栄光」で、この小説はまず映画化され、のちにドラマにもなりました。
この作品には、田口公平という、神経内科の先生と、白鳥圭輔という、厚労省の変人が主人公で、白鳥は、阿部寛を想定して書いたと、海堂さん本人が、何かに書いておりました。
田口は、竹内結子が演じたのですが、先に映画を見た私は、何か違和感があり、小説を読みました。そして、違和感の正体がわかりました。
田口は、40くらいの男性なのです。出世に興味がなく、愚痴内科と揶揄されるくらい、どうでもいい外来ばかりを相手にしているため、自身も昼行灯のように言われております。
バリバリのキャリアである白鳥とは、年齢も近いため、なんとも不思議なバディになっていくから面白いのです。私なら、それこそ、当時の内野聖陽をキャスティングしたでしょう。年齢もぴったりでした。
それが竹内結子ですよ。彼女が悪いとかではなく、設定をそこまで変える必要がありますか?
そもそも田口のキャラが、何もかも変わってしまいます。
ドラマでは、田口を男性に戻しましたが、今度は伊藤淳史です。彼が出世コースからは外れたが、実は優秀な医者に見えますか?
そんなキャスティングでも、映画、ドラマ、ともに続編まで出来ました。だから、海堂さんも何とも思っていないということです。
「ジェネラルルージュの凱旋」も読みましたが、私には小説のほうが、映像化されたものよりも、よっぽど面白いものでした。
これ、皮肉でも何でもなく、海堂尊は、心が広いのだと思います。映像化されたら、どう料理しようとも、仕方ないと思っているのでしょう。
せめて、原作の色をそこねることのない、映像化をしてほしいものです。