「新宿野戦病院」は、かなり初回よりすっきりしました。

 

人物紹介がひととおり終わったため、エピソードに集中出来ます。こうなると、宮藤官九郎は展開が速い速い。


オーバードーズ、未成年、ホストクラブ、風俗、トー横、新宿のいまを、様々な角度から鮮やかに切り取ってまいります。


だからといって、シリアス一辺倒ではなく、基本はコメディです。そのさじ加減が絶妙なのです。


それらに加えて、橋本愛扮するNPOの代表の別の顔も明らかになりました。なんと!三年待ちの女王様です。これがまた似合うのです。


小池栄子扮するヨーコは、元軍医なのですが、いわゆる天才外科医ではありません。しかし、何よりも救命を第一に考えているため、仕事は雑ですが、とりあえず助けるというスタンスがいい。


登場人物のキャラクターが、誰一人おざなりにされておらず、きめこまかく書き込まれているため、みんな生きております。だから私は、宮藤官九郎作品にひかれるのです。


※私のお気に入りは、何かというと、タランティーノ、ロドリゲス、スコセッシの名前を出す、警官役の濱田岳です。


この三人の監督の名前だけで、好みが丸わかりです。さすが歌舞伎町勤務であります。