昨日の、「エンジェルフライト」は、香坂隆史の回でしたが、なかなかどうして、大変良く出来ておりました。


何より、まさかNHKで、「えんこ」というセリフを聞く日が来るとは、夢にも思いませんでした。


今回は、ベトナムからの職業研修生が、日本で亡くなったことと、海外旅行先での、ふたりの無関係と思われた遺体が、実は不倫旅行だったという、ふたつの出来事が描かれておりました。


研修生は、とんでもなく酷い待遇で、酷使されており、自殺の可能性が高いとされておりました。しかし、米倉涼子扮する那美たちにより、次第に何があったかが、明らかになってまいります。


私も、実際に知っておりますが、勿論全てとは申しませんが、海外からの研修生を、人間扱いしていない事業所は、結構あります。


彼らは、研修生が来ないと、仕事がたちいかなくなると申しますが、彼らにとっての研修生は、単なる格安な労働力です。しかも、差別まであります。


テメエたちが、そういう扱いをしているくせに、どんどん円安になり、賃金が上がらなかったら、日本になど来るわけがありません。きちんと、まともな賃金を支払い、人間らしい待遇にすれば良いだけのことです。


このドラマのなかでも、給料は未払い、残業はサービス、それでいて、日本人は、労基がうるさいから、先に退勤させるなど、最悪の描きかたでした。しかし、彼女は、未来に絶望して、自殺したわけではありませんでした。


笑ったのは、不倫カップルのほうで、夫のスマホから、不倫の証拠が続々と出て来て、高橋由美子扮する妻は、指輪まで買い与えていたことを知り、女性の遺体から、指を切り落とそうとするのです。


その報告を受けたときに、遠藤憲一扮する会長が発したのが、「なんで、仏さんのえんこを、切りおとさにゃならんのじゃ?」というセリフです。これには、大笑いいたしました。


ラストは、またまた号泣ものでした。あと二回、これがわずか六回で終わるのは、本当に勿体ない。恐らく、向井理扮する、那美の元夫の死の真相が描かれるのでしょう。


ぜひ、シーズン2を製作してほしいものです。


※余談ですが、野呂佳代、いいですね。


不倫されたほうの妻と夫が一緒になり、修羅場になりそうなときに、「生理休暇頂きます」と、しれっと言うところなど、最高でした。