「アンメット」の評判が、実に良いです。私が見なかったのは、脚本のかたとの相性が良くなかったのと、あまりに記憶喪失ものが多かったため、少々辟易としておりました。


なので、普通は、こういうことはしないのですが、つい最終回だけを見てしまいました。


最終回だけですので、論評は避けますが、大変良くできておりました。そして、ふたつ「おっ?」と思うことがありました。


ひとつは、若葉竜也で、実にいい役者になりました。過剰な演技に走らず、眼差しだけでも、いい芝居を見せておりました。


当初、番宣でワイドショーに出たときの、態度がどうのこうの言われておりましたが、そういうことに向かないひともおります。そりゃ仕事の一環ですが、朝っぱらから愛想笑いしなくても、別に良いと思いますけどね。


もうひとつは、演出の斬新さです。ベタなテレビドラマの演出ではないと、すぐに感じました。


クレジットには、YUKI  SAITOとありました。斉藤由貴?のはずもなく、Wikipediaで調べたところ、ユウキサイトウというのですね。


海外で映像を学んだと知り、なるほどと思いました。技巧が違うのです。演出も、若葉竜也同様、過剰なものに頼らず、静謐で、それでいて何とも言えない空気が漂っておりました。


そういえば、この枠は、フジテレビではなく、カンテレでした。これは、見なかったことを後悔しました。


キャスティングもいい。杉咲花は元々巧いのですが、井浦新、岡山天音、千葉雄大、吉瀬美智子と、なかなかの面子です。最近、とみに出番が増えている、安井順平と野呂佳代もおります。


いずれ、改めて全て見直します。