何やら、ネットでは、これから放送される、「ブラックジャック」と「新宿野戦病院」について、批判が殺到しているようです。


「ブラックジャック」では、ドクターキリコが男性から女性に設定が変わり、「新宿野戦病院」では、塚地武雅が演じるキャラクターが批判の対象になっております。


あのさ、せめてドラマを見てから、文句を言いましょうや。


森下佳子と宮藤官九郎ですよ。このふたりが、いい加減なものを書くわけがない。


かつて、東野圭吾の傑作、「白夜行」をドラマ化したものが、あまりに面白かったため、ドラマを見終わってから、小説を読んだのですが、さすがにひっくり返りました。


なぜなら、ドラマは、原作の構成をまるまるひっくり返したのです。原作では、主人公のふたりの繋がりは、ラスト近くにならないとわからないのですが、ドラマは、初回でそのことを、ある事件の真犯人と絡めて明かしているのです。


あとで知ったのですが、原作のファンからは批判もあったそうです。私も、原作を超えたとは思えませんでしたが、それでも、果敢な挑戦だと感じましたし、その後、日本と韓国で映画化されましたが、テレビドラマが一番面白いと思いました。


その脚本を書いたのが、森下佳子でした。その後、「仁」、「天国と地獄」、「母と娘のブルース」など、綾瀬はるかと組んで、数々の名作を産み出しております。来年の大河ドラマ、「べらぼう」もそうです。それくらい、力のある脚本家です。


「ブラックジャック」も、本木雅弘、加山雄三らで映像化されております。私など、大林宣彦が監督し、なんと!宍戸錠が演じた映画も見ておりますが、正直どれも私好みではありませんでした。


高橋一生のブラックジャックというのは、かなり良いキャスティングだと思います。ならば、まずは見ようではないですか。


「新宿野戦病院」もそうです。小池栄子、仲野太賀、橋本愛、柄本明、生瀬勝久、濱田岳、そして岡部たかし!


この面子で、つまらなくなるわけがない。ましてや、宮藤官九郎ですよ。


宣伝に使われた言葉の意味に間違いがあったのかもしれませんが、こちらもまずは、ドラマを見ましょうや。