なんちゅうものを見せるのでしょう。
米倉涼子主演の、「エンジェルフライト」ですが、今回は香坂隆史の脚本の回でした。
アフリカの架空の国が舞台で、途上国のインフラを整備している人達が、テロの標的になります。
テロの被害者のため、遺体の損傷が激しく、遺族とすぐに逢わせるわけにはいきません。何とか最期の対面が出来るよう、那美たちは奮闘します。
もうね、これで泣くなというほうが無理ですわ。しかも、遺族が、平田満、矢島健一、筒井真理子、それに中村久美ですよ。達者な方々を、よくぞ揃えましたわ。
特に、損傷が酷かったのが、婚約者のいる女性だったのですが、チームは、何とか両親と最期の別れをしてもらおうと、必死に遺体を修復します。
この時のカメラワークが、抜群なのです。あるものを被せてあげるのですが、遺体を映しながら、核心のところは、なぜか微妙にかわすのです。このじらしかたが巧い。本当に巧い。
それがなにかがわかった時点で、私も号泣でした。そりゃ、泣きますって。
姉御肌の、米倉涼子扮する那美と、遠藤憲一扮する会長とのコンビネーションも、「ドクターX」以上で、これまた抜群です。
編成の都合で、配信されたときよりも、10分ほど短いそうですが、その分テンポが良く、50分があっという間です。
これ、相当なクオリティですね。