久我美子さんが亡くなりました。享年93ですから、天寿を全うしたと言える年齢ではあります。
倉本聰さんは、久我美子さんのことが大好きで、自分が脚本家として名を成したら、必ず久我さんと仕事をしようと思っていたそうで、そのことは、大河ドラマ、「勝海舟」で実現します。
渡哲也扮する勝海舟の母親役で、この時の父親、勝小吉は、先代の人間国宝、尾上松緑でした。このふたりが、良くて良くて、その後、色々な勝海舟の両親を、ドラマで見ましたが、私にはおふたりの印象が強烈で、誰が演じても、足元にも及びませんでした。
要は、生粋の江戸っ子なのです。小吉は幕臣なのですが、決して裕福ではありません。しかし、幕臣の妻としての誇りを持っており、どんな粗末な着物を着ていても、私のような子供でもわかるほど、気品がありました。
ずっと、映画やドラマに出ていなかったので、体調を壊していたか、すでにリタイアしていたのでしょう。
黒澤明、今井正ら、日本の名匠に愛された、稀代の女優でした。
合掌。
※久我美子さんについて、何か、ウィキペディアに載っている情報を、切り貼りしたようなコメントを、あちこちで見ましたが、この人達、本当に久我さんの作品を見ていますかね?