NHKで放送された、米倉涼子主演の、「エンジェルフライト」は、期待通りのクオリティでしたが、遠藤憲一の出で立ちに大笑いしました。


なんてったって、今時、シルバーのスーツで広島弁ですよ。松本穂香ではありませんが、どこをどう見ても、堅気ではありません。立派なその筋のかたです。


ちょうど昨日は、「深夜食堂」が再放送されており、松重豊扮する新宿の竜が登場する回でした。こちらは、完全にその筋の役で、ブラックスーツに黒いシャツ、オールバックの髪型にサングラスです。私など、出てくるだけで、拍手喝采でした。


おふたりとも、今はすっかりいいひとの役ばかりで、大学教授なども演じておりますが、ひと昔前なら、捕まえるか捕まる役ばかりでした。


彼らが悪役をやらないと、悪役に迫力がなくていけません。そして、強烈な悪役を演じる方が、今や激減しております。


小悪人ならけっこういるのですが、彼らのようにタッパがあり、主人公を殺しかねない悪役は、本当におりません。


その点、「TOKYO  VICE」に出ていた、谷田歩などは、有力な候補です。実は彼も顔立ちは二枚目なのですが、なかなか凄みがあります。しばらくは、「TOKYO  VICE」のような、徹底的に悪い役を演じてほしいものです。


※あとは、なんといっても「日本統一」の、山口祥行ですが、この作品のなかでは、ヤクザはヤクザでも、いいヤクザです。彼も是非、今後は迷わず、悪の道を邁進してほしいと願っております。