絶賛のコメントを、たくさん頂いていた、「エンジェルフライト」が始まりました。


オープニングタイトルから、世界を意識したクレジットになっておりました。米倉涼子、松本穂香、城田優、矢本悠馬、向井理、そして遠藤憲一!


和服の米倉涼子と、久しぶりに極道チックな遠藤憲一が広島弁を話すに至り、わかっているキャスティングだと直感いたしました。


そして、古沢良太の脚本は、オープニングのコメディ的な部分と、後半のシリアスな部分とのバランスが抜群です。


マニラで、青年が殺されます。親から勘当されており、何をやっても長続きしませんでした。


スラムで殺されたこともあり、彼はギャングの仲間だと思われ、青年の両親も、遺体の引き取りを拒否します。


そんな矢先、病院から、青年の遺体が何者かに奪われます。国際霊柩搬送会社の社長である、米倉涼子扮する那美は、マニラに飛び、遺体を必死で探し、なぜ彼が殺されるに至ったかが、明らかになります。


殺される青年が、葉山奨之、その両親が杉本哲太と麻生祐未です。


古沢良太独特の、現在と過去を縦横無尽に展開する脚本が見事です。こういう親子の話は、「相棒」における彼の傑作、「聖戦」でもそうでしたが、青年が幼い頃まで遡り、母親との深い繋がりを簡潔に、しかしきちんと描きます。


だからこそ、ラストが活きます。巧い。実に巧い。


監督の、堀切園健太郎は、傑作、「外事警察」を演出した方です。またまた楽しみが増えました。