たまたま、ネットに、いまの日本テレビのドラマの現状を書いたものが載っておりました。


かつて、日本テレビにも、私が見ていたものは、結構おりましたが、先ほど、昨年からの一年半の、私のブログを振り返ってみて、驚きました。


ほぼ、何も書いていないのです。私の独断ではありますが、毎年年末に書いている、私的ドラマ大賞のなかに、昨年、日本テレビのドラマは、皆無でした。候補にすらあげておりません。


昨年は、「ブラッシュアップライフ」や、「リバーサルオーケストラ」など、評価の高いものが有りましたが、どちらも、私は乗り切れず、リタイアしました。


かつては、「mother」などの、坂元裕二の一連の作品や、「今日から俺は」などの、福田雄一の作品など、日本テレビならでは、というものがありました。


もっと遡れば、「太陽にほえろ」、「傷だらけの天使」、「前略おふくろ様」などの、萩原健一の名作や、「大都会」、「探偵物語」、「あぶない刑事」など、時代を代表する作品を、たくさん産み出してきたのです。私がかつて、一番見ていたのは、日本テレビのドラマだったのです。


私の好みではありませんが、「家政婦のミタ」や、「家なき子」もそうです。「ごくせん」や、「金田一少年の事件簿」もありました。「青春」シリーズも、長く作られました。


しかし、ある時期から、旧ジャニーズタレントを重用するドラマが作られ続けられました。土曜9時枠です。そのなかには、「マイボスマイヒーロー」のような名作もありましたが、ほとんどは、大人が見られるような代物ではありませんでした。アイドルが出ているだけで満足するような方々が、見るにはちょうどいいようなものに、私には感じられました。


水曜10時は、その点良い枠でした。坂元裕二の一連の名作は、ここで放送されましたが、どうにも製作意図がわからないものが増え、ついにこの枠は、ドラマではなくなりました。


いま、私が見てみたい脚本家の作品が、一番少ないのが、日本テレビです。そして、原作がマンガの比率が高いのも、日本テレビです。


そんな局のスタッフが、そのマンガの原作を蔑ろにしているなら、面白いものが出来るわけがありません。


かつては、石橋冠、最近では水田伸生と、優れた演出家もおりましたが、残念ながら、いまの日本テレビのディレクター、プロデューサーで、私が思い浮かぶ方はおりません。


日本テレビのドラマが、輝きを取り戻すには、しばらくかかると思います。