ものを知らないとは、恐ろしいものです。


いま、東京では、「古畑任三郎」が再放送されているそうで、そこに森山周一郎さんが、出ていたそうです。


いえね、若い方が、「紅の豚」の、ポルコで、森山さんを認識しているのは、別におかしなことではありません。


しかし、そういった、いわば素人の方々の呟きを集めて、ネットニュースに仕立て上げ、「ジブリ声優」はないでしょう。


ジブリが、そんなに偉いのかよ。


森山周一郎さんといえば、声優の草分けみたいなかたで、なんといってもジャンギャバンです。あの独特の低い声は、フランスの名優、ジャンギャバンにぴったりでした。


テリーサバラスが演じた、「刑事コジャック」も代表作ですが、「紅の豚」など、森山さんの長いキャリアのなかでは、ほんの一部です。そんな大ベテランに、ジブリ声優とは、あまりに失礼です。


こういう表現は、最近やたらと見かけます。


朝ドラ俳優、大河俳優、半沢俳優なんてのも、一時期ありました。


大変失礼ながら、こういう表現が使われる方に限って、どこに出てた?というレベルがほとんどです。


少なくとも、森山さんのようなキャリアの方に、使うべき言葉ではないと、私は思います。