これがNHKで出来るなら、民放は、何をやっているのかと思います。


「燕は戻ってこない」は、先週もとんでもない展開でしたが、今週は、さらにとんでもないことになりました。


石橋静河扮するリキは、妊娠しました。しかし、産まれてみなければ、父親が誰かわかりません。よりによって、人工授精の数日前に、ふたりの男性と関係をもってしまったからです。


バカとしか言い様がないのですが、彼女に、さらに追い討ちがかかります。双子でした。


追い詰められたリキは、中絶を決意するのですが、なんと!稲垣吾郎扮する基の妻だった、内田有紀扮する悠子に、あらいざらい話してしまいます。


子供が産まれて、DNA検査でもされて、他人の子供だとわかれば、莫大な違約金が生じます。ならば、中絶して、基には流産したと嘘をつくのが、一番手っ取り早い。


悠子は、反対します。検査などさせないと、リキを説得しますが、そこに、中村優子扮する、悠子の親友、リリコがいたので、余計に話はややこしくなります。


ここからは、もはやブラックユーモアです。私も思わず大笑いしてしまいました。もう、面白いなんてものではありません。それでいて、原作と脚本が、しっかりしているから、お話に破綻がない。


黒木瞳扮する、基の母親、千味子も含め、とにかくまともな人間が、ひとりもおりません。千味子に至っては、代理母を受けたリキのことを、コスパが良いだの、こんなことを引き受ける女など、まともな人間のわけがないだの、言いたい放題です。


こんな重き面白いドラマが、なぜもっと注目されないのでしょう?


※このドラマの前に、「destiny」の最終回を見ておりましたが、あまりに対照的な出来でしたので、そのことは後程。