今朝の、「虎に翼」は、なかなか深いお話でした。


伊藤沙莉扮する寅子は、今で言う、シングルマザーの弁護を担当いたします。


その女性は、小さな子供を抱え、さらにお腹のなかに子供がおりました。夫の歯科医は病死した後、生活苦に陥ったため、夫の親友である歯科医から、金銭的援助を受けておりました。


そのことで、夫の両親から、著しい不貞行為であり、子供の親権を剥奪するよう訴えられていたのです。寅子は、彼女の義理の両親が、親権を奪うために、わざと援助をしなかったと主張し、裁判は、寅子たちの勝訴に終わります。


ところが、彼女の妊娠したころ、すでに夫は昏睡状態だったのです。そのことに気付いた寅子は、事実を確かめようとしたところ、彼女はあっさりとその事実を認め、さらに、上の子供さえも、夫の子供ではないと告白したのです。


そうなのです。だから彼女は、親権を渡すわけにはいかなかったのです。ふたりの子供どちらも、義理の両親とは、血縁関係はなかったからです。


私の記憶に間違いなければ、戦前はまだ、姦通罪があったはずです。こんなことが明るみになれば、ただではすみません。


塚地武雅扮する、弁護士事務所の所長に叱責され、寅子は、いかに自分のしている仕事が、様々な人達の人生を左右するかを痛感いたします。あまりに、苦い勝利でした。


「虎に翼」は、いよいよ戦争にも突入いたしました。恐ろしく速いペースで、ドラマは進んでおりますが、まだ五月です。ようやく1/3なのです。


まだまだ、面白くなりそうです。