伊東四朗主演の、「老害の人」は、実に淡々とお話が展開しております。


伊東四朗扮する福太郎は、自分が経営していた会社、雀躍堂の、自分用に作らせた一室を、サロンに作り替えました。名付けて、若鮎サロン。


そこに、友達の老人たちも続々と集まり、ボードゲームやら、コーヒーメーカーを備えて、着々と準備を進めるのですが、コロナが一向に収まらず、蔓延防止期間が延長になったりして、オープンの時期がどんどんずれるのですが、ようやく開店いたしました。


娘婿で、現社長の、勝村政信扮する純市たちは、どうせ長くは続かないと、たかをくくっているのですが、1日10人くらいは、お客が来るようになります。家賃も人件費もかからないので、こんなものでも充分なのです。


部屋には、福太郎たちが書いた、習字が貼ってあるのですが、「くも膜下出血」だの、「尿漏れ」だのが書かれており、大笑いしてしまいました。


そして、今回のエンディングテーマは、加川良で、「女の証し」です。今回はオリジナルですが、まあ、なんとも絶妙な選曲です。


何せ、勝村政信、羽田美智子、夏川結衣といったベテランですら、若手扱いのドラマです。派手さなど、全くありませんが、私のような世代には、なんとも言えないものがあります。


記憶喪失も、冤罪も、脱獄もありませんが、心に沁みる、そんなドラマです。