火曜日は、「destiny」と「燕は戻ってこない」を、立て続けに見ております。


前者は、石原さとみと亀梨和也という、かなり魅力的な組み合わせですが、どうにも話がはずまない。


他にも、仲村トオル、佐々木蔵之介、高畑淳子、安藤政信と、豪華な座組みですし、つまらないというほどではない。しかし、何かが違う。


父の自殺、何かの陰謀、放火、かつての恋人を取り調べる。やたらと話はでかいのですが、無茶な展開が、ずいぶんあります。


一方、「燕は戻ってこない」は、代理母出産という、重い話なのですが、こちらは実に面白い。


何が違うのか?心情の掘り下げかたでしょうか。「destiny」は、亀梨和也扮する昌樹など、自分が放火したと告白して、勾留されておりますが、未だに何を考えているかわかりません。


逆に、「燕は戻ってこない」は、それぞれの登場人物の、心の奥底の邪な部分が、きっちり描かれております。それでいて、唐突に現れた、吹越満など、内田有紀扮する悠子と、ただ隣り合わせただけなのか、全くわかりません。


石橋静河扮するリキは、1000万と引き換えに、代理母を引き受けますが、果たして妊娠して、無事出産できるのか、しかも、リキは、友人に、依頼主が誰かを話してしまいました。これが、後々問題になるのではないでしょうか。


ドラマとしての完成度は、断然、「燕は戻ってこない」です。


※妻を労るふりをしながら、実は自分のことしか眼中にない、稲垣吾郎は勿論なのですが、普段は、生命保険のコマーシャル同様、いいお母さん役が多い、中村優子の春画家が抜群です。出てきたときなど、誰かわかりませんでした。