木村拓哉主演の、「believe」は、今のところ見続けております。


このての犯罪者として濡れ衣をきせられた主人公が、警察の追跡をかわしながら、冤罪を晴らすというお話は、今までたくさん作られております。


一番厄介なのは、これだけ監視カメラだらけの国で、逃亡を続けることが極めて困難だということです。


以前にもいくつかありましたが、主人公が絶体絶命のピンチに陥っても、なぜか逃げ切れるというパターンで、特に何十人もの警察を、協力者もなくたったひとりで、しかも走って逃げきるというのは、普通に考えればあり得ません。警察が、ただのバカに見えてしまいます。


そうなのです。よほど練られたお話でなければ、「そんなわけねーよ」になってしまい、極めて陳腐に感じられてしまうのです。


このドラマでは、脚本の井上由美子は、かなり苦労したと思われます。日本の刑務所から脱獄はほぼあり得ません。だから、主人公は、わざと怪我をして、病院に搬送される道を選びます。病院のほうが、脱走のハードルが下がるからです。


上川隆也扮する、刑務所の所長が、なぜか脱走の手助けをしてくれ、木村拓哉扮する狩山は、病院からの逃走に成功します。囚人仲間の恋人を尋ね、庇ってもらいますが、彼女は味方のふりをして、警察に通報します。


ここでも警察に囲まれますが、どうやって逃げきれたかは、ドラマをご覧ください。主人公が、設計、建築のプロということが、ここで意味を持ってまいります。


ただ、このあと、どうやって逃亡生活を続けるのか、誰が本当の味方なのか、ここからが脚本の腕の見せ所です。


期待半分、不安半分といったところです。