先日、百貨店での催事に飾ってあった、純金の器が、盗難されたうえに、買取業者に百万円足らずで売り飛ばされたという報道がありました。百貨店では、1000万の値段がついていたにも関わらずです。


ちなみに、その業者は、その日のうちに、別の買取業者に、400万以上で転売したそうです。


商売では、一円でも安く仕入れ、一円でも高く売れば、利益が大きくなります。基本中の基本です。ただ、適正価格というものがあり、妥当な利益率が存在します。


今回、器を盗んだ犯人は、一刻も早く、現金にしたかったのでしょう。買取った業者が、ニュースを見ていたかどうかはわかりませんが、恐らく足元を見たのでしょう。


だから、すぐに転売した。儲かることがわかっているからです。買取業者にとって、金はいま、一番手に入れたいアイテムだからです。


少し前のことですが、父が免許を返上したため、車を売ることになりました。中古で購入したのですが、年式は古くても、傷などはありません。


私には内緒で、某大手買取業者に相談していたのですが、そこでついた値段は、一万円でした。当時は、そんなものかと思いましたが、最近知り合った、中古車のブローカーに聞いたところ、「やられましたね」と言われました。


そこでは、最低でも五万では書いとるそうです。そもそもこういう車は、海外に売るのだそうで、車検もないため、そこそこの値段がつくのだそうです。


私も最近、単行本を売ろうと、みなさんご存知の買取業者に、段ボール三つ分持っていき、査定をお願いいたしました。


値段を聴いて、唖然としました。


250円です。七割が、本の状態が悪くて、買取不可。それ以外も、五円とか十円です。ブックカバーもついていて、新品同様のベストセラーでさえ、そんなものです。


五円で買えば、百円で売ってもぼろ儲けです。全てが売れないことは、私でもわかりますが、さすがにぼったくりも、ここまで来たかと思いました。


※金の器は、当然百貨店に返却されたでしょうが、その場合、売買したお金はどうなってしまうのでしょう。