「舟を編む」は、いよいよ最終回を残すのみとなりました。


中型辞書、大渡海の編纂が終盤になったのですが、そんな時に、池田エライザ扮するみどりが、ある言葉の漏れを発見いたしました。そののとを伝えれば、辞書の発刊時期が、ずれる可能性が出てまいります。


自分が気付かぬふりをすれば、予定通り発刊出来るため、みどりは一瞬躊躇いたしますが、今のみどりは、以前の彼女ではありません。


みどりの報告を聞いた、野田洋次郎扮する馬締らは、全ての見出し語の見直しを決断します。普通なら、2ヶ月かかるのですが、前田旺志郎扮する天童の後輩の、学生バイトの応援もあり、二週間でやり遂げます。


もうね、編集室のみんなは勿論なのですが、柄本時生扮する、カリスマ装丁デザイナーや、矢本悠馬扮する製紙会社の営業、みどりに関わる全ての人達が、たまらなく愛おしい。


来週の最終回で、いよいよ大渡海が発刊されます。柴田恭兵扮する松本先生の、食道がんも発覚しましたが、ここに、脚本の蛭田直美は、オリジナルの設定として、コロナを重ねてまいりました。


原作や、映画をみていれば、松本先生がどうなるかはわかるのですが、コロナが、どういう影響をもたらすのか、これは、脚本家の腕の見せ所です。


何度も書きましたが、池田エライザが抜群です。彼女も、これからの朝ドラのヒロイン候補です。


本当に、終わってほしくありません。


※かつて、子供の頃に、松本先生に言葉をかけてもらった天童が、そのことを先生に話そうとして、思いとどまるシーンがありましたが、ここも、心に沁みました。