今朝の、「虎に翼」のなかで、伊藤沙莉扮する寅子が、二度も「女のくせに」と言っておりました。昨日のブログのタイトルのままでしたので、少々びっくりいたしました。


それにしても、伊藤沙莉です。


このドラマは、吉田恵里香の脚本は勿論ですが、伊藤沙莉が光っております。


私の場合、子役時代の彼女は知りません。「ひよっこ」の米子で、彼女は実にいい味を出していると思いました。


それからは、「獣になれない私たち」や、「そのおこだわり、私にもくれよ」、「大豆田とわ子と三人の元夫」のナレーションなどで、メインではなくても、必ずどこかに傷痕を残すような立ち位置でした。


それが、「ミステリと言う勿れ」や「拾われた男」あたりから、どんどん重いポジションになり、ついには、「シッコウ」で、主演です。


普通の連ドラの主演でも大したものなのですが、なんたって共演が、あの織田裕二です。実質、ダブル主演みたいなものでしたが、クレジットのトップは伊藤沙莉です。すごいところまで来たものだと思いました。


伊藤沙莉は、失礼ながら、ものすごく華があるというタイプではありません。しかし、今や朝ドラのヒロインです。あれだけのそうそうたる役者を従えて、立派に座長をつとめております。


今、若手の女優で、きれいな方や可愛い方は、いくらでもおります。彼女のような個性がしっかりしている方は、逆に貴重なのです。


コメディエンヌとしても一級品なので、朝ドラが終わったあとは、さらに引っ張りだこになるでしょう。