ようやく、春のドラマが始まりました。


と、いっても、「季節のない街」は、ディズニープラスで配信されたものを、テレ東が初めて地上波で放送したというもので、厳密には新作ではありません。それでも、私には初ですから、大変ありがたい。


山本周五郎原作のこのドラマは、元々この小説と、その映画化である、黒澤明監督の「どですかでん」の大ファンだった宮藤官九郎が、映像化を熱望していたもので、大胆にも、震災から12年たったあとの仮説住宅が舞台になっております。


今では、戻るところがないような、貧しい、いわくありげな人達が、13世帯生活しております。そんなところに、バイトとして送り込まれてきたのが、池松壮亮扮する半助です。バイトの内容は、リモートなのですが、詳しくは聞かされておりません。


濱田岳扮する、頭が弱い、電車バカのろくちゃんは、「どですかでん」と叫びながら、そこらへんを走り回っております。そんな息子のことを、哀れに思いながら、コロッケを揚げて暮らしている母親が、片桐はいりで、そういうアクの強い住人たちのキャラクターは、まさに宮藤官九郎ワールドです。


仲野太賀、荒川良々、ベンガル、MEGUMI、増子直純、又吉直樹、そして三浦透子。


そんなある日、ろくちゃんが、知らない小学生の女の子に頼まれて、仮設の外に彼女を送っていったことで、ある事件がおこるというのが、初回のお話で、30分のドラマのなかに、たくさんの人物紹介もありますから、ぎっしり詰め込まれております。


続きが大変楽しみなのですが、このドラマは、リアルタイムで見てはいけません。


なぜなら、コマーシャルが長過ぎます。わずか30分のドラマのなかに、こんなに入れるか?というくらい延々と流れ、次第にいらだってしまいます。


時間も時間ですので、録画してコマーシャルをすっ飛ばして見るのが一番です。


※高橋メアリージュンや、前田敦子は、一度見ただけでは、どこにいたかわかりませんでした。