このコンサートは、私のブログの読者の方が、親切にもコメントで教えて頂いたことで、初めて放送されることをしりました。本当にありがとうございました。「原田芳雄、バースデーライブ」です。


稀代の名優、原田芳雄さんは、うるう年の2月29日産まれでした。四年に一度しか誕生日が来ないのです。


芳雄さんが亡くなってからも、追悼コンサートが行われていたのですが、前回はコロナで中止となり、今年が久しぶりの開催となり、その模様を、BSフジテレビが、二時間枠で放送したのです。


参加したメンバーがすごい。芳雄さんを慕う役者、ミュージシャンが集まったのですが、佐藤浩市、宇崎竜童、江口洋介、桃井かおり、岸部一徳、山崎ハコ、仲野茂、大森南朋、口上は石橋蓮司、みんな歳を重ねましたが、いい顔になっておりました。大森南朋が、52歳なのに最年少で、こんなに緊張する楽屋はないとぼやいておりましたが、本音でしょう。

 

原田芳雄さんのレコードは、昔、持っておりました。実は芳雄さんのブルースは、絶品なのです。とても役者がついでにやっているレベルではありませんでした。


芳雄さんの曲を、ゲストが唄うのですが、圧巻なのは、大きなスクリーンのなかで、芳雄さんが唄う映像が流れ、それに併せて息子の原田喧太率いるバンドが演奏するところで、芳雄さんの歌声は、やはり唯一無二です。


黒木和雄、鈴木清順、阪本順治、数多の名監督がこぞって出演を願い、勝新太郎や石原裕次郎と対峙しても、何らひけをとらない名優、原田芳雄さんにふさわしい、コンサートでした。


※私は、一度だけ芳雄さんに会ったことがあります。


学生時代、新宿厚生年金会館で開催された、宇崎竜童の初ソロコンサートで、芳雄さんは宇崎さんの友人として、なんとチケットのモギリをしていたのです。


冗談と思っていたのですが、本当に会場の入り口で、チケットのモギリをしていたのです。あの低い声で、「いらっしゃいませ」と言って頂きました。今から、40年も前のお話です。


それと、テレビでは放送されませんでしたが、名曲、「横浜ホンキートンクブルース」は、誰も唄わなかったのでしょうか?